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突然、片耳が聞こえにくい―突発性難聴を『様子見』しないために

2026年10月1日

「朝起きたら、片方の耳だけ聞こえにくい」

「耳が詰まった感じがして、音がこもって聞こえる」

このような症状が突然現れた場合は、数日間様子を見ず、可能な限り当日、難しい場合も翌日を目安に耳鼻咽喉科を受診してください。

突然起こる片耳の聞こえにくさには、早期の診断と治療が重要な「突発性難聴」が隠れている可能性があります。

【突発性難聴とは】

突発性難聴は、それまで問題なく聞こえていた耳の聴力が、ある日突然低下する病気です。多くは片耳に起こり、原因をはっきり特定できないことも少なくありません。

完全に聞こえなくなるとは限らず、一部の音だけが聞き取りにくくなることもあります。そのため、「難聴」とは思わず、耳の詰まりや違和感として感じる方もいます。

【このような症状に注意してください】

次のような症状が片耳に突然現れた場合は、早めの受診が必要です。

・片耳だけ急に聞こえにくくなった
・耳がふさがった、詰まったように感じる
・突然、耳鳴りが始まった
・音が響く、割れるように聞こえる
・めまいやふらつきを伴う

聞こえ方の左右差が分かりにくい場合は、片方ずつ耳をふさいだり、電話の音を左右それぞれの耳で聞いたりすると、違いに気づくことがあります。

ただし、ご自宅での確認だけで判断せず、左右差や違和感があれば耳鼻咽喉科へご相談ください

【なぜ『様子見』をしてはいけないのでしょうか】

突発性難聴は、治療を始める時期が遅くなるほど、聴力が回復しにくくなる可能性があります。

「疲れているだけだろう」「耳垢がたまったのかもしれない」「痛みがないから大丈夫」と考えて、受診を先延ばしにしないことが大切です。

症状が軽い場合や、一度少し改善した場合でも、突発性難聴を否定することはできません。1週間程度待ってから受診するのではなく、異変に気づいた段階で受診してください。

【耳垢や中耳炎との区別には検査が必要です】

突然耳が聞こえにくくなる原因には、突発性難聴以外にも、耳垢による詰まり、中耳炎、耳と鼻をつなぐ管の不調、メニエール病などがあります。

これらは症状だけでは区別できません。

耳鼻咽喉科では、耳の中を診察して耳垢や中耳炎の有無を確認し、聴力検査によって、聞こえにくさの程度や原因を調べます。

突発性難聴と診断された場合は、一般的にステロイド薬を中心とした治療を検討します。難聴の程度や持病などによって治療方法は異なり、詳しい検査や入院治療が必要な場合には連携医療機関をご紹介します。

なお、聞こえにくさに加えて、顔のゆがみ、手足の麻痺や力の入りにくさ、ろれつが回らないなどの症状が突然現れた場合は、脳の病気も考えられるため、すぐに119番へ連絡してください。

【突然の聞こえにくさは、早めにご相談ください】

突発性難聴は耳の痛みを伴わないことも多く、見過ごされやすい病気です。

「片耳が聞こえにくい気がする」「耳が詰まった感じがする」「急に耳鳴りが始まった」という段階でも、突然起こった症状であれば様子を見すぎないでください。

港南台耳鼻咽喉科では、耳の中の診察や聴力検査を行い、必要に応じて治療や連携医療機関へのご紹介を行います。

受診の際は、「いつから」「どちらの耳に」「どのような変化が起きたか」を受付でお伝えください。